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ATSUKO TANAKA-田中敦子-

前回女性アーティストの草間彌生をとりあげましたが、日本を代表するエネルギッシュな女性アーティストといえば他にも忘れてはならない人がいます。
戦前日本の前衛美術グループ「具体」を代表する女性アーティスト、田中敦子(1932−2005)です。
彼女の大規模な回顧展が2011年から2012年にかけてイギリス、スペインを巡回し日本で開催されました。

田中敦子の作品は音や光を使ったインスタレーションやパフォーマンスが有名です。彼女の代表作ともいえる「電気服」は9色の合成エナメル塗料で塗り分けられた管球約100個と電球約80個を組み合わせた光が点滅する服です。本人が実際にパフォーマンスでこの「電気服」を着用したこともあり、その映像を見た事があるのですが何ともいえない不思議でシュールな光景に言葉を失いました。近年アメリカ人歌手のレディー・ガガが奇抜な衣装を身にまとうことで話題をさらったりもしましたが全て出尽くした感のある今の混沌とした時代にそういう衣装、つまり服が登場しても何も驚くべきことではないように思うのです。それよりも50年代に「電気服」を考えだして、それを日本で着用した田中敦子のほうがはるかにアバンギャルドで驚くべきことに思うのは私だけでしょうか。この「電気服」、田中敦子は大阪駅のベンチに座っていた時に眺めた広告やそれを照らすネオンの点滅から着想を得たとのこと。

田中敦子はインスタレーションやオブジェだけでなく絵画作品もその注目に値します。カラフルな色彩の円と線が無数に織りなす前衛的な抽象絵画は無機質ではなく何か人間のもつあたたかみのような温度が感じられ気がします。

海外にも田中敦子の作品を評価する人は沢山います。物故作家ではありますが近年、日本の前衛アート「具体」に世界が注目していることもあり「具体」を代表する女性アーティスト「田中敦子」の価値は今後も上がっていくでしょう。

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by galerie-h | 2015-06-30 13:13
美術の世界では古今東西を問わず様々な女性アーティストが活躍していますが日本を代表する女性アーティストといえばどのような人の名前が思い浮かびますでしょうか。
国際的に評価されている何人かの日本人女性アーティストについて、数回にわけてここでのブログでとりあげていきたいと思います。

2014年に美術専門誌の「ザ・アート・ニュースペーパー(The art newspaper)」が、"2014年最も人気なアーティスト"と発表した日本の女性アーティスがいます。誰のことか想像がつくでしょうか。
それは前衛芸術家の草間彌生のことでした。

独特の水玉模様やカボチャのモチーフでよく知られている草間彌生。彼女はつい数年前にルイ・ヴィトンとの共同コレクションを発表したことでも有名です。

彼女の作品をひとたび見れば、決してそれを忘れることなどできないほどにインパクトをあたえる作品の数々。そしてその作品のもつ存在感と空気は唯一無二のもので、そこに足を踏み入れると草間彌生独特の不思議の世界にいざなわれるような幻覚に陥ります。

今までに様々な美術館で草間彌生の作品を直に鑑賞する機会がありました。
絵画やオブジェを使ったインスタレーション、立体作品、自らパフォーマンスしたビデオ作品等どれも心を揺さぶられるものばかりでした。
草間彌生の作品を鑑賞すると、かの岡本太郎の「芸術は爆発だ」という有名な言葉が頭の中に浮かびます。岡本太郎によると「音もなく、宇宙に向かって精神が、命がぱあっとひらく。無条件に。それが爆発だ。」ということですが、もうまさに草間彌生の作品に私はその爆発を感じるのです。

美術館やギャラリーといった静かな空間で草間彌生の爆発する作品に触れるのもよいのですが屋外の自然の中でゆったりと草間彌生の作品を鑑賞するのも乙なものです。例えば、瀬戸内海に浮かぶ直島では海を背景に草間彌生の大きな巨大かぼちゃを鑑賞することができます。自然をバックに派手な黄色を地の色として黒色の水玉模様でおおわれた大きなかぼちゃのオブジェがぽつんとある光景は見る時間や季節によって印象も大変かわってくるでしょう。

草間彌生は現在86歳、近年では前述しましたように商業アートの分野でも活躍されていますがそのようなエネルギッシュな彼女の言葉を最後にご紹介したいと思います。

「求めれば求めるほど、星は遠く見える。歳をとったからできなくなったことを嘆くよりも、前にはなかったエネルギーをたくさん作って挑戦を続けたい。」
_草間彌生_

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by galerie-h | 2015-06-30 13:09

ピカソの価値

次のようなピカソの逸話をご存知だろうか。

レストランのウエイターに絵を描くよう頼まれた40歳のピカソがナプキンにその場でさらりと描いた絵を、「代金は100万円です。」と言ったという。                   
その時の会話は次のようであった。
「わずか30秒で描いた絵が100万円だって!?」
「いいえ、この絵は30秒で描かれたものではありません。40年と30秒かけて描いたものなのです。」

5月12日、スペインのニュース番組が「我が国を代表するアーティストであるピカソの絵画がクリスティーズのオークションで史上最高値で落札されました。」と、とても誇らしげにそのニュースを報じた。
クリスティーズが5月11日にニューヨークで開催したオークションで、ピカソの絵画「アルジェの女達」が芸術作品としては史上最高値となる1億7940万ドル(約215億5000万円、手数料含む)で落札された。一体誰が購入を?と想像がふくらむところだが落札者についての詳細は明らかにされていない。

画家として、偉大なアーティストとして唯一無二の存在であるピカソが生前に次のような言葉を残している。
「私は対象を見えるようにではなく、私が思うように描くのだ。」

なんとも強気で自信あふれるピカソらしい発言ではあるが、この境地にピカソが至るまでに、一体どれだけの年月と何枚の絵が描かれてきたことだろう。

以前、とある美術館でピカソが若かった頃にお金を稼ぐために描いたエロティックなイラストを何点か見た事がある。とても小さな小冊子用のイラストであった。かのピカソもこのような仕事を引き受けたりしていたのだなと感慨深くそのイラストに見入った記憶がある。

今回のクリスティーズのニュースひとつをとってもそうだが、世間でピカソというアーティストにスポットがあたる時、彼がいかに画家として名声があり、世界的に成功を修めた画家なのかというところがますます強調されるような気がする。しかしながらそんなピカソにも恵まれない不運な時代があったこと、若い頃にお金を稼ぐためにやむを得ず描いた絵があるという深く暗い影の部分に思いを馳せると、そのコントラストにある光の部分がますます眩くなるのもうなずける。
そもそもプライスレスといっても過言ではないピカソの作品についた今回のクリスティーズの史上最高値、ピカソは空の上からどのように思っていることだろう。

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by galerie-h | 2015-06-04 15:29

吉原治良の〇

いまや世界のGUTAIとして知られている「具体美術協会」の創設者であり、リーダーであった吉原治良氏。彼の代表作品といえばやはり大きな白地のキャンバスに、まるで大きな筆に墨をつけて一筆書きしたかのような大きな黒い円が印象的な作品でしょうか。この画風は吉原治良氏が晩年に到達したスタイルのひとつでした。この画風に到達するまでに吉原治良氏はどのような軌跡をたどってきたのでしょう。

吉原治良氏は10代の頃に独学で油絵をはじめました。20代には父の経営する製油会社に入って勤務のかたわら絵画に熱中します。その頃彼に大きな出会いが待っていました。フランスから帰国していた洋画家上山二郎と出会い、その影響をつよく受けるのです。そして上山二郎の紹介で日本に帰国していた藤田嗣治と知り合い、自分の作品を藤田嗣治に批評してもらう機会を得ます。しかしながらこの時、藤田嗣治は吉原治良に対してその作品に見られる他者からの影響を厳しく指摘したようです。これ以降、吉原治良氏の画風はオリジナリティを追求すべく前衛を常に主軸としつつ戦前から戦後を通じていくつかの変化を遂げていきます。
そのような吉原治良氏が1954年に「具体美術協会」を結成、リーダーとして「人のまねをするな」と若い芸術家たちを厳しく指導していきました。

吉原治良氏はその生涯を通じて決して筆を離すことはなく次々と作品を産み出していきました。その真摯な姿勢と行動力もさることながら、藤田嗣治をはじめとする素晴らしいアーティスト達との出会いが彼の今日存在する作品達に寄与したものは大変おおきいものだったのではないでしょうか。

大きな大きなキャンバスに、すべてを包括したような大きなまあるい円が印象的な吉原治良氏の作品。あなたはこの作品の前で何を想うでしょうか。

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by galerie-h | 2015-06-01 11:49