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e0122611_12351978.jpg世界中には素晴らしい女流画家が数多く存在する。日本国内の枠でその存在を考えただけでも数名の名前が次々と思い浮かぶ。皆様はどのような女流画家の名が脳裏に浮かぶであろう?
(片岡球子)おそらく彼女の名前を思い浮かべる人は沢山いるに違いない。その画風を好むと好まざるにかかわらず、著名な日本女流画家の一人として彼女の名前を思い浮かべずにはいられない人もいるであろう。私もその一人である。はじめて片岡球子の絵を見た時に、エネルギッシュなその画風に圧倒された事が忘れられない。一言で言ってしまえば「強烈」であった。(どうしてこの画家はここまで激しく山の絵を書くのだろう?)と絵を見つめながら思った。優しく穏やかに描かれた山の絵しか見たことのない10代の私には彼女のタッチが攻撃的にさえ見えた。しかしながら目に快の刺激を受けないにもかかわらず、その絵には目をそらす事の出来ない何かがあった。したがって避ける事なく、そして飽きることなくその絵の魔力にとりつかれ見つめつづけてしまう絵でもあった。
そのように感じていた片岡球子の絵がいつからであろう、その絵の持つ強烈さの中に何か
深遠で神聖なものを感じるようになった。
「絵を描くって悲しいことなんだよ」
このセリフは生前片岡球子が教え子だった画家につぶやいた言葉である。私はこの事を知って片岡球子の芸術に対する真摯な態度を感じるとともに、本当に自分の生命を渾身で絵にぶつけてきた女性なのだと深く考えさせられた。
片岡球子の絵は大胆な色使いでまぶしいのだけれど、太陽よろしくのただの明るい絵には見えない。どこか陰がある。どうして私はそう感じるのだろう?10代の時には湧き出さなかった様々な感情が、いま片岡球子の絵を前にすると現れる。
生きること全てを絵に捧げてきた女流画家片岡球子は今年永遠の眠りについた。彼女の描く個性的で唯一無二の富士山の絵に、彼女の孤高の精神を見るようだ。
また一人偉大な女流画家が日本から消えてしまった。数多くの素晴らしい作品を残して。

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by galerie-h | 2008-02-27 13:07