人気ブログランキング | 話題のタグを見る

絵画買取のご依頼はこちらへ http://galerie-h.com


by galerie-h

グローバル化するアートの実情Ⅱ

消費物としてのアート
現在世界中で大小150ヶ所ものアートフェアが開催されています。(辛美沙さんが数えたそうです。)中でもすでに38回続いているスイスのアートバーゼルは最もメジャーなアートフェアと言えるでしょう。バーゼルでは2000年を境にアートディレクターの「サム・ケラー」がプロデュース、旧来のコンベンションセンターに留まらず街全体を巻き込んだアートフェアを実施した。
(ここのアートフェアは私自身も2回程行ったが実に楽しい!!)
空港を降りたらすでにアートフェアが始まっており街中でパフォーマンスが行われ、毎夜あちこちでパーティーが開催される又、メイン会場とは別にアートバーゼルにはまだ出展できないギャラリーや若手ギャラリーなどが集うサテライトフェアも同時期に開催された。
世界中のコレクターやVIPがここにアートを買いに来る。
今年はプライベートジェット機が約200機やって来たそうだ。
歴史の無いスーパーニューリッチの富裕層は自ら才能を発掘するよりアートフェアで買うことにギャランティするといった傾向が見られるそうだ。
なぜなら、彼らはどのアートを選ぶかで自分がどのソーシャルサーキットに入れるかが決まってくるらしいのだ。
彼らにとってアートを買うことはもはやライフスタイルとなっている。
6月13日~17日に開催されたアートバーゼルは約6万人を動員し売上額は推定約500億ドルとされている。
この様に一大カルチャーイベントとなったアートバーゼルはアートフェアの基を作り、アートを「見る」から「買う」に導く重要な役割を果たしている。

以上辛美沙氏のセミナーの内容をかいつまんでお伝えいたしましたが、彼女の約1時間のセミナーはとても楽しくあっという間に過ぎた時間でありました。
来年アートフェア東京2008が4月に開催されますがそちらでも辛さんのご活躍を大いに期待したいと思います!!本当にありがとうございました。
グローバル化するアートの実情Ⅱ_e0122611_14594726.jpg

絵画買取のお問い合わせはこちらへ
by galerie-h | 2007-12-25 15:06