草間彌生のかぼちゃ
2020年 11月 24日
秋から冬にかけて、ヨーロッパの市場やスーパーには様々な形のかぼちゃが売られます。食用だけではなく、飾り用のユニークな形のかぼちゃも時折見られます。
形も色も大きさも様々で、見ていて大変ユニークなものです。
ところでかぼちゃをモチーフにするアーティストといえば、皆様ご存知の女性芸術家、草間彌生のオブジェが脳裏に浮かぶ人が数多くいるのではないでしょうか。
以前にこちらのブログでもご紹介させていただいたことがある、草間彌生による直島のインスタレーション、巨大かぼちゃのオブジェは大変有名です。
若いスウェーデンの知人が数年前に初めて日本を訪れた際、草間彌生のオブジェを鑑賞するために、限られた滞在日数の中、直島を訪れました。その知人に限らず、草間彌生の芸術を鑑賞するために、お決まりルートの東京、京都だけではなく瀬戸内海まで足を延ばす外国人観光客もいるほどです。
アラブの石油王まで草間彌生のかぼちゃのインスタレーション作品を購入されたという話もあります。それほどまでに、草間彌生の作品は国や年齢や境遇を超えて、人を惹きつける力があるのだなと感心してしまいます。
それにしても草間彌生は何故かぼちゃをモチーフにしたのでしょうか。草間彌生が「かぼちゃ」に惹かれるのには何か訳があるようです。草間彌生は、インスピレーションの源になる「かぼちゃ」は、我々人間のように、どれ一つを取っても同じような形のものがなく、魅力的で愛嬌のある形であり、気取りがまったくなく、どっしりとした形であることを理由として述べているようです。今後も草間彌生が、様々なかぼちゃにインスピレーションを得た作品の数々を見てみたいものです。
「実際の南瓜がそれぞれ豊かな表情を持っているように、
私の南瓜だってどれ一つとして同じではない」