#ピカソを家で(マラガのピカソ美術館)
2020年 03月 27日
スペインでは国から外出制限の要請が出て早10日以上が過ぎました。自国の状態を深刻に受け止めて、市民一人一人、皆が一丸となって、1日も早くこの事態が収束することを望みながら、不要な外出をせず、家にとどまっています。必要最低限の買い出しに行く際に目にする光景は、全く今まで見たことのない世界です。それはまるでデ・キリコの絵画の中に迷い込んだような、がらんとした殺風景な街の様子です。
街がこのような状態の今、SNS上では有名人や一般人を問わず、お互いへの励ましの言葉や陽気なスペイン人らしい、様々なジョークなどもネット上で飛び交っています。
いかに家の中でそれぞれの時間を過ごすかというわけで、今回の事態を受け、仕事からプライベートまで、普段の生活で活用されているインターネットに費やす時間がますます増えた人は多いことでしょう。
このような状況下、教育から娯楽までカバーするような無料配信情報は様々な世代が注目するところです。
ヨーロッパやアメリカなど、有名な幾つかの美術館のヴァーチャルツアーが可能となっておりますので、アートが好きな人にはお勧めです。
スペイン南部のマラガにあるピカソ美術館は、小規模ながらも、大人から子供までホームページ上でアートが少しでも楽しめるよう 幾つかのデータがアップロードされています。#ピカソを家で というハッシュタグとともに家でピカソを鑑賞できる方法を幾つか提案してくれています。
例えば、小さな子供が家でピカソのアートに触れながら遊べるように、幼児向けの小冊子をダウンロードして各家庭で活用できるようにしています。この冊子、普段は美術館での子供向けのアクティビティーのために使われていますが、こういう機会に家でゆっくりとピカソを子供と楽しむのも良いですね。
