ミッキー・マウス、コカ・コーラ、エルヴィス・プレスリー、自由の女神、ジョン・F・ケネディ、ジャクリーン・ケネディ、トルーマン・カポーティ、マリリン・モンロー、マイケル・ジャクソン、バットマン、スーパーマン、キャンベル缶、ドル紙幣、そして電気椅子、ピストル、原子爆弾....。
以上羅列したすべての名称は20世紀のアメリカ資本主義の産物であり、アメリカを象徴するもの。そして、これらのものを芸術作品として見せたアーティストがアンディ・ウォーホルである。ウォーホルはポップ・アートの旗手として広く知られたアーティストだが、ロックバンドのアルバムをプロデュースするなど、ミュージシャン達にも影響を与えるほどのマルチ・アーティストだった。
アンディ・ウォーホルは1928年8月6日、この世に産声をあげる。ミッキー・マウスと同じ年に生まれた。また、後に人類史上初めて原爆が戦争という名のもとに広島に投下された日がウォーホールの誕生日と重なる。偶然の一致とはいえ、ウォーホルの生年月日をひとつとっても、まるでその数奇な運命を象徴しているかのようだ。
アンディ・ウォーホルの作品はテーマが大変多岐にわたるが、中でも1960年代に発表された「キャンベルのスープ缶」はアートのそれまでの価値観を揺るがすほどの、そしてポップ・アートが到来する起爆剤のひとつとなるものだった。
アンディ・ウォーホルは機械になりたかった。インタビューで次のような言葉を残している。
「ぼくは誰もが機械になるべきだと思う。誰もが誰もを好きになるべきだと思う。」
…中略…
「もっと多くの人がシルクスクリーンをやるようになって、ぼくの絵が自分のものなのか誰かのものなのかわからなくなったら、とってもすてきだと思う。……ぼくがこんなやり方で描いているのは、機械になりたいからで、何でも機械みたいにやることが、ぼくがやりたいことだって感じてるんだ。」
そして、なぜキャンベル・スープ缶を描いたのかと質問されたウォーホルは、
「毎日食べてたからさ」
とシンプルに答えた。
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