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岡本太郎

東京の青山にある岡本太郎記念館。その昔一度だけ訪れたことがあるのだがその次の年に、律儀にも岡本太郎の養女であった岡本敏子さんのメッセージが入ったお正月の挨拶はがきをいただくことができた。はがきの表面には岡本太郎がデザインした斬新な柄の飛行船が悠々と大空を飛んでいる写真。メッセージの内容はポジティブかつ簡単明瞭で新年早々すがすがしい気持ちになったのを今でも鮮明に記憶している。

 私が幼い頃の印象では岡本太郎というと世間では奇人、変人あつかいされていたきらいがあったような気がする。それが90年代後半、いつのまにか「岡本太郎ブーム」が起こり、過去に岡本太郎が執筆した本が再度出版され、芸術に興味がある人だけではなく若者の間でも彼の著書が広く読まれるようになった。この仕掛けの裏に養女岡本敏子さんの陰ながらの努力が一役買っているとも言われている。いずれにせよ情報過多で複雑に混迷しているアンビギュアスな現代において岡本太郎という白黒はっきりした強い人間のエネルギーとぶれない言葉が迷いとまどう現代人の共感を呼んだのではないだろうか。

 最近では世界で日本の縄文文化が見直され、評価されてきているが、そのようなことは岡本太郎がとっくの昔(1950年代)にしていたことだった。
そう考えるとやはり岡本太郎は前衛芸術家、100歩も1000歩も、いや、それよりもはるかに我々の先を進んでいたのだなと思う。

岡本太郎は漫画家である岡本一平と歌人であり小説家であった岡本かの子が残した最高の芸術作品だったともいわれる。

 「生きるというのは瞬間瞬間に情熱をほとばしらせて現在に充実すること」とは岡本太郎の言葉である。過去にこだわるでもなく未来にごまかすのでもなく現在を本当に生きることを岡本太郎は力説した。

どうぞ皆様の新年が充実した物となりますよう。

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by galerie-h | 2016-01-12 12:51