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絵画買取―藤田嗣治と出会う場所

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先日、藤田嗣治の水彩画を買い取りいたしました。
ご存知キューピー顔の少女の図でとても気に入っています。
藤田嗣治は日本人画家の中で最も有名な全世界に名を知られる作家である。
全世界に知られているということは全世界で相場のある作家ということだ。
しかもかなりのコレクターから支持されている作家といえるでしょう。
今回は先月たまたま私の妹がチャペルフジタを訪れたので彼女に手記を手伝ってもらいました。
―藤田嗣治と出会う場所―
パリからTGV(高速列車)でわずか45分で行けるフランス北部の地ランス。
この地でエコール・ド・パリの画家、藤田嗣治の最後の大作に出会えるその大作の名はChapelle Foujita(藤田礼拝堂)。
彼自身が晩年にプロデュースした教会である。
画家は自身が亡くなる三年前の1965年より礼拝堂の図面起こし、金物のデザイン、彫刻、
ステンドグラスに至るまで全てを着想した。そして内装も手がけ
礼拝堂の壁一面にキリスト教の聖書の教えをテーマとした生命力あふれるフレスコ画を描いた。
そこには1959年にランスでキリスト教の洗礼を受け、信者となった彼自身の信仰心が強く根底にあったであろうと思われる。
しかしこの教会を訪れ、実際に彼の描いた描画を見つめていると、それだけでは言い表せない魔術的な力をそこに感じるのである。
まるで画家の生命の炎を絵を通じて見るような感覚とでもいおうか。
筆者が礼拝堂で見たものは、芸術家藤田嗣治のアートに対するあくなき追求、
執念、挑戦が具現化されたものであったのかもしれない。
藤田礼拝堂はたいへん小ぢんまりとした建物ではあるが、ひとたびこのチャペルに足を踏み入れると、その内装に圧倒される。
画家独特の柔らかな色使い、力強くも繊細な描線、その独自の世界観をたっぷりと鑑賞できる贅沢な空間である。
藤田礼拝堂の中には、そこを訪れる人々の数だけの藤田作品との対話があり、
そしてここは礼拝堂らしく落ち着いた瞑想の感も人々に与えてくれる場所なのである。
このような礼拝堂を完成させたのが1966年。藤田嗣治はその時80才であった。
2年後の1968年にスイスにてガンのため彼は亡くなっている。
もしも皆様がランスに行く機会があれば、是非とも藤田礼拝堂に立ち寄ってほしい。
そして藤田嗣治最後の大作と対話されてみてはいかがであろうか。
藤田の作品に精通されている方はもちろんの事、そうでない方にも印象に残る訪問の
ひとつとなる事であろう。                        
                                             ―END  M.Y記
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by galerie-h | 2007-07-11 14:58