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東郷青児

淡いグレイッシュな色彩で、洗練された画風のモダンな美人画を描いた画家、東郷青児。2017年は東郷青児の生誕120年を迎える年にあたり、今年7月から来年の4月まで全国4会場で回顧展が開催されます。もうすでに2つの会場での回顧展は終了していますが、いずれも大盛況だったようで女性客の数が目立ったようです。

何故なのでしょうか、時を経ても、いつの時代でも、甘美な叙情性をもつ東郷青児の絵は、多くの女性の心を惹き付けるようです。ましてやこの甘美な絵画を描いた東郷青児が、甘い洋菓子の店の包装紙をデザインしたというのですから、さぞ当時は大変注目を集めたであろうと思います。 現在でも、いくつかの洋菓子店で扱われている、東郷青児がデザインした包装紙や箱、缶などを収集されているコレクターの方がおられるようで、その人気ぶりが窺われます。

東郷青児は本格的に絵画を学ぶために、20代で渡仏しました。アール・デコ全盛期のパリに留学し、7年間の留学中(1921−1928年)の1924、1925年にギャラリー・ラファイエット百貨店のニース支店とパリ本店で装飾美術の仕事をしました。帰国後、東郷青児は様々な広告のデザインを手がけ、昭和モダン文化を彩りました。

ところで美人画に商業美術というと、大正ロマンを代表する画家、竹久夢二の名前が浮かびますが、東郷青児と縁があった人物でもありました。大正三年、竹久夢二が「港屋絵草紙店」を開店し、その店によく出入りしていた青年が、ある日友人を連れてきました。それが10代のまだ若い東郷青児でした。それがきっかけで、夢二の下描きを手伝ったりしました。まだ東郷青児が画家として花開く前の事ですが、何か既にその後の東郷青児の道を暗示させるような不思議な出会いの一つに思います。

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by galerie-h | 2017-11-30 13:02