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黄金色に輝く秋野不矩の日本画

まだまだ暑い日が続いていても暦の上では処暑、暑さがすこしやわらぐころです。田に稲が実り、穂をたらし色づいてゆくころでもあります。豊穣な黄金色に染まる田んぼの光景に想いを馳せると、黄色という色彩は灼熱の光の色だけではなく、豊かな実りまでをも表現する非常に奥深い生命の色彩であるということに気づかされます。

黄色を非常に効果的に使った画家といえば、どのような人が思い浮かぶでしょう。又、黄色がとても印象に残る作品と言えば?日本に限らず、海外の画家の作品も含めると色々と名前や作品が浮かんでくる、という方もおられるかと思います。

黄色が非常に際立った作品というと、秋野不矩の日本画の黄色が何よりも鮮烈に私の脳裏に浮かんできます。彼女が50代以降、インドの大地の魔力に取り憑かれたかのごとく、精力的に制作した日本画の数々に使われた黄色はただただまばゆく、時に神々しく金色に近いような黄色もあり、力強い生命力を感じさせる色彩表現に見とれてしまいます。そして日本画だというのにどこか、からっとしているのも作品の魅力。それは題材の地が海外だからということではなく、おそらく秋野不矩の内面にある精神性のようなものが反映され、そのような結果になったように思われるのです。

彼女の作品の色彩の独自性について、詩人の大岡信は次のように絶賛しています。

秋野不矩の絵で最も印象的な色彩は、何といっても黄色であり、黄金色である。日本の画家で、これほど豊饒な黄色を、その多彩な変幻ぶりを見せてくれた画家は、私の乏しい見聞の範囲では、他に一人も思いつかない。」

又、作家の司馬遼太郎は秋野不矩について次のようなことばを残しています。

「いきものがもつよごれを、心の目のフィルターでこしにこし、ようやく得られた、ひとしずくが、美的に展開される、それが日本画である。その不易の旗手が秋野不矩である。」

秋野不矩の描いたものは、人物はもちろんのこと、風景や建物や動物もどこかあたたかい印象をうけます。そしてそこには、そこはかとなく生命の尊さまでも感じられます。秋野不矩は菩薩のような視点をもっていたのではないでしょうか。

「インドで死んでも、探さないでちょうだい。それが、本望なんだから」

                            秋野不矩


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by galerie-h | 2016-09-02 11:37